No.93 (アメリカ独立革命@)  : 

「七年戦争とアメリカ独立戦争の関係とはどういうものか?」

英が七年戦争中のフレンチ=インディアン戦争に勝利したことで、米からフ
ランスの軍事的な脅威が退き、それまでイギリスに依存していた13植民地が
独立を意識し始めた。しかし、戦費調達のために英が重商主義政策を行い、
それに彼らが反発して1774年に第1回大陸会議がフィラデルフィアで開かれ、
翌75年から独立戦争が始まった。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

ラッキー「7」年戦争後の重商主義政策を背景に、アンラッキー(ただし、
1ドル紙幣のデザインに見られるように、合衆国では重要な数字)「13」植
民地が独立を志向し始めたことに、大きな関心を抱きながら学習に臨んでい
る。

思考・判断:
ヨーロッパでの七年戦争と連動して、北米における英仏植民地戦争の総決算
としてのフレンチ=インディアン戦争が戦われ、勝利したにもかかわらず戦
費で財政を圧迫された本国イギリスが、「当然の」負担として13植民地に重
商主義政策で臨んだことや、それが独立機運を高めることになったことにつ
いて、的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
1ドル紙幣を資料として活用し、独立戦争の指導者で初代大統領に就任するワ
シントンを確認したり、独立する13植民地の「13」という数字が、様々なデザ
インを通してアピールされていることを発見している。

知識・理解:
七年戦争と連動したフレンチ=インディアン戦争勝利後の、本国イギリスによ
る北米植民地に対する締め付けとしての重商主義政策と、それに対抗して独立
戦争に到るアメリカ13植民地の反抗について、基本的な知識を身につけている。